INTERVIEW
SEからPMにキャリアチェンジ。
社内外の研修で「型」を学び、実務で答え合わせしています。
プロジェクトマネージャー
2022年中途入社
Y.T.
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Q.
これまでのご経歴と、転職のきっかけについて教えてください。
前職はSES企業のエンジニア。なぜ?が気になる性格なので、もっとお客様と直接対話して納得感のあるモノづくりがしたいと思いました
前職ではSES企業のエンジニアとして、様々な現場で詳細設計以降の実装やテストを担当していました。手元にある仕様書をもとにコーディングし、きちんと動くものを形にしていく業務を繰り返し、技術者としての基礎をしっかりと磨くことができたと感じています。
一方で、様々な現場を経験する中で、次第に自分の中で「もっとこうしたい」という欲も出てきました。仕様書通りに実装するだけでなく、「ユーザーにとって本当に使いやすい仕様になっているか?」「そもそも、なぜこの機能が必要なのか?」といった、モノづくりの“根っこ”の部分から考え、お客様と共に設計したいと思うようになったんです。
実は私、もともと性格的に「なぜ?」が気になるタイプでして。小さい頃から母に質問攻めをしていたようで、大人になってから「当時はノイローゼになるかと思ったよ~(笑)」と言われたほどなんです。それを聞いて、「自分は昔から変わらないんだな」と思いましたね。
システムを作る以上、時間もお金もかかっています。だからこそ、ちゃんと使われて、長く愛されるものになってほしい。そのためには、エンドユーザーやお客様と直接対話し、背景や意図を共有しながら納得感を持ってプロジェクトを進めたいという思いが大きくなり、転職を決意しました。
そこで転職活動では、「お客様に近い立場で、システムづくりの根本から関わることができるかどうか」を軸に会社を探しました。 テックファームに決めたのは、選考の中で「お客様との距離が近く、定例会などにもエンジニアが同席して一緒に議論する文化がある」と聞いたからです。ここならエンジニアであってもお客様との対話や上流工程に関わるチャンスが多そうだなと感じ、入社を決めました。
Q.
現在の役割と、お仕事内容を教えてください。
エンジニアで入社し、現在はプレイングマネージャーとして組織とプロジェクトを牽引しています。
2016年に新卒で入社し、今年で10年目です。組織では2つのチームのマネージャーを務めており、プロジェクトマネージャー(以下PM)としても4名チームのプロジェクト管理を担当しています。
組織のマネージャーになった経緯ですが、実は、もともと「絶対にマネージャーになりたい」という強い願望があったわけではないんです。マネジメントへ進むか、技術を磨き続けるか、入社してからはぼんやりと悩む日々でした。 転機となったのは、同期が先にマネージャーとして活躍し始めたことや、上司から「やってみないか?」と声をかけていただいたことです。「せっかくの機会だし、やらないで判断するのも自分らしくないな」という、ある種フラットな気持ちで挑戦を決めました。
PMとしての具体的な業務は、労務系の業務システムの開発・保守において、顧客折衝や進捗管理、そしてメンバーの技術サポートが中心です。チームがより効率的に、かつ楽しく仕事をできればと考えており、それが今のプロジェクトでの新しい取り組みにもつながっています。
Q.
前職はエンジニア、現在はPMとして活躍中。入社から現在に至るまで、どのような変化があったのでしょうか。
SEから少しずつPMにキャリアチェンジ。「やりたい」と手を挙げ続け、少しずつ役割の範囲が広がっていった感覚です
入社当初は、運用保守のプロジェクトにSEとして参加しました。直接お客様と話せるようになるまでは時間がかかるかな、と思っていたのですが、参加したプロジェクトではPM以外のメンバーもお客様との定例会に同席することが多く、わりとすぐに打ち合わせの場に出ることができました。まずは議事録係を担当しましたが、 最初の頃は会話のスピードについていくだけで精一杯で、議事録1本書くのにもすごく時間がかかっていました(笑)。でも、必死に会議を追っていくうちに、「お客様が何を大切にしているのか」「どんな文化のある企業なのか」が少しずつ分かってきて、感覚的に勘所を掴めるようになりました。やがて運用保守の中で自分の担当タスクが増えてくると、「ここは自分でお客様に説明してみようか」と任せていただける場面が増え、定例のアジェンダにも自分の名前が載るようになりました。最初は緊張もありましたが、直接お客様と話す機会が増えたことで、「自分もちゃんとプロジェクトを動かす一員なんだ」と改めて実感し、自信を持てるようになりましたね。
その後は、もともとキャリア面談などで「PMになりたい」「もっとお客様と話せる立場に挑戦したい」と伝え続けていたこともあり、参加プロジェクトが変更になるタイミングでPMになるお声がけをいただきました。はじめは比較的コンパクトな体制のプロジェクトから任せていただけたので、未経験の私でも安心して挑戦できました。現在はそこからさらに経験を広げ、運用保守系のプロジェクトだけではなく、設計・開発フェーズのPMとして上流工程に携わっています。振り返ってみると、 一気に変わったというよりは、「やりたい」と手を挙げながら、少しずつ役割の範囲が広がっていった感覚ですね。SEの段階からお客様との接点を持たせてもらえたことが、PMへのスムーズなステップにつながったと感じています。
Q.
プロジェクトで実践している「AI駆動開発」について教えてください。
現在はChatGPTのビジネスプランを契約し、エディタ連携機能やCodexなどを活用しています。
現在、テックファームでは会社全体でAI駆動開発に取り組んでおり、全社的にはWindsurfやRooCodeを中心に活用しています。私が参画しているプロジェクトでは、ChatGPTのビジネスプランを契約し、エディタ連携機能やCodexなどをチームで活用しています。
導入のきっかけは、以前参画していた別のプロジェクトでの経験にあります。そのプロジェクトではChatGPTを試験的に導入しており、私も触ってみたのですが、「これは将来的に開発のあり方を大きく変える」と実感しました。その後、新しいプロジェクトに自分がPMとして関わることが決まったため、このプロジェクトではAIを活用し、生産性を最大化しようと考えました。
とはいえ、いきなりチームに導入するわけにはいかないので、まずはPMである私自身が先行して検証を行いました。最初は調査や仕様整理などの上流工程で試し、手応えを得た上で実装フェーズでも十分に通用するかを確認していきました。検証の中で、品質や効率への確信を得ることができたため、お客様へ「効率化のために開発工程にもAIを活用したい」と提案し、チームへの展開も行いました。セキュリティや著作権の懸念などもありましたが、法務と連携してルールを整備し、お客様の合意を得て正式にプロジェクトにAIを導入しました。
導入後、開発スタイルは確実に変化しました。ゼロからコードを書く時間が減り、AIに「どう指示を出せば最適なコードが返ってくるか」を考える時間が増えています。これは単に「楽になった」というより、「別の思考回路が必要になった」という感覚に近いです。メンバーも試行錯誤を楽しんでおり、今後は効果測定を進めて、より効率的な活用法を確立したいと考えています。
Q.
実際にPMとして業務を進めるにあたって、マネジメントの知識やノウハウはどのように身につけていかれたのでしょうか?
社内外の研修で「型」を学び、実務で答え合わせしていくイメージで身につけました
「PMへの挑戦」は以前から希望していましたが、いざ自分が担当するとなると、やはり体系的なプロジェクト管理の手法をしっかり身につける必要があると感じていました。そこで支えになったのが、社内外の研修です。
社内向けにはPM向けの研修動画シリーズがあり、過去のプロジェクト事例を通じて「なぜその判断に至ったのか」「そのときPMはどう考えるべきか」といった、テックファームのPMとしての根本的な思考プロセスを学ぶことができました。一方で外部研修では、プロジェクトマネジメントの標準的なフレームワークや、実務で使える管理手法を体系的に教えてもらえました。
私の場合は、研修と実務のタイミングがちょうど重なっていたので、日々の業務の中で直面した場面を、研修で学んだ考え方に当てはめながら整理していくことができました。
「この進め方は、研修で聞いた考え方に近いな」「だから先輩PMはこういう判断をしていたんだな」と、現場の経験と研修内容を結びつけて理解を深めていきました。SE時代には感覚的に捉えていたことが、言葉と理屈の両方で整理されていき、より腹落ちしていったように思います。
こうして身につけた管理の基礎は、今のプロジェクトの現場でも大いに役立っていますし、今後、より難易度の高いプロジェクトを任されていくうえでも、自分の大きな武器になっていくだろうと感じています。
Q.
今後の展望について教えてください。
削減できた工数を品質向上に充てていきたいです。
AIによって削減できた工数を品質向上に充てていきたいと考えています。これまではリソースの関係で、一部の確認工程などをお客様にご協力いただいていた部分もありましたが、今後は私たちがその工程まで関与していければと思っています。そうすることで、お客様の負担を軽減しつつ、システム全体の品質を底上げし、より付加価値の高いサービスを提供できるようになるはずです。
また、お客様自身もAI活用や内製化に興味をお持ちなので、私たちがこれまでに得たAIの具体的な活用事例や、組織導入のポイントなどを積極的に共有することで、パートナーとしての信頼関係をより深めていけるように努めたいです。
ツールに関してもChatGPTに固執しているわけではありません。会社として推奨しているWindsurfや、その他の新しいツールも柔軟に取り入れ、チームやお客様にとって最適な開発環境を模索し続けたいです。
Q.
PMになってみて、大変だったことや、逆に良かったと感じる点を教えてください。
正解がない中で意思決定をする難しさはありますが、複雑な条件を組み合わせて計画を整える『パズル』のような楽しさがあります
一番に感じるのは、「頭の使い方が180度違う」ということです。 エンジニア時代は「決まった仕様にいかに正確に辿り着くか」が重要でしたが、PMは「そもそも何をゴールにするか」から自分たちで決めていかなければなりません。
正解がない中で、お客様や営業、開発メンバーなど、多くの人の意見や複雑な条件を考慮して方針を定めるのはエネルギーがいります。でも、前提条件やスケジュールなどのピースがピタッとハマって、きれいな計画が組み上がったときは、まるで難しいパズルが解けたような達成感があるんです。これがPMならではの難しさであり、最高に面白いところですね。
また、お客様との会話でも、単に合意を取るだけでなく「どんなシーンで誰が使いますか?」と一緒に想像することを心がけています。 以前は仕様書を見て、なぜ?ともやもやしていましたが、今はその「なぜ?」をお客様と直接話し合いながら、一緒に納得感のある正解を作っていくことができます。これがやはり、PMになって一番良かったことだなと感じています。
Q.
組織やプロジェクトのマネジメントにおいて、何を一番大切にしていますか?
会社全体の「穏やかで話しやすい雰囲気」。この良さを自身のマネジメントでも大切にしたい。
なかなか一言では難しいですが、マネジメントにおいて意識しているのは、「心理的安全性」や「透明性」です。私自身、テックファームの雰囲気がすごく好きなんですよね。最高だと思っていますし、メンバーや同僚にも伝えています(笑)。会社全体に「穏やかで話しやすい雰囲気」があるのですが、決してゆるすぎるとか、甘い環境なわけではありません。技術的に尊敬できるスペシャリストも数多く在籍していますし、社員の皆さんの人柄が柔らかく、安心できる空気が漂っていて、心理的安全性の高い環境だと感じています。こういったテックファームの良さを、自身のマネジメントでも大切にしたいと思っています。
具体的には、毎日のデイリーミーティングで雑談の時間を設けたり、フルリモートのメンバーも気軽に話せるよう、Slackに雑談チャンネルを作ったりと、些細なことから意識しています。「楽しく仕事をする」というのは、楽をするという意味ではなく、困難な状況でも前向きに議論・協力できる信頼関係が築かれた状態であることだと私は思っています。良い成果を出すためにも、まずはチームが健康で楽しい環境であること。これは今後も心掛けていきたいです。
実際にマネジメントを始めて1年ほど経ちますが、今は「組織としての課題を解決していくプロセス」に面白みを感じています。メンバーの育成計画を立てたり、チームビルディングについて考えたりすることは、パズルを解くような難しさと楽しさがありますね。対話を通じて一つの目標に向かっていく過程に、今は大きなやりがいを感じています。
Q.
今後どんなキャリアを歩んでいきたいですか?
開発プロジェクトのPM経験をもっと積んでいきたいです。個性豊かな先輩たちの強みを吸収して、頼れるPMを目指します!
新規開発プロジェクトのPMを任せていただけることが増えてきたので、今後はこの経験をもっと積んでいきたいと考えています。 開発案件は、プロジェクトによって求められるスピード感や費用感、意思決定の粒度も大きく変わってくるので、また新しい筋力を鍛えていく必要があるなと実感しているところです。
社内には、本当に個性豊かで尊敬できる先輩PMがたくさんいます。 メンバー想いで細かく気を配れる方、俯瞰的な視点でお客様への配慮を忘れない方、大規模案件でも利益やセキュリティ、将来の運用まで抜けなく考え抜いている方…。 それぞれ違った強みを持つ先輩方と関わる中で、「自分もこの人のここを真似したい!」と思うポイントがたくさん見つかりました。
今後は、そうした先輩たちの強みを少しずつ吸収しながら、自分なりのスタイルを持ったPMになっていけたらと思っています。 エンジニアとしてのバックグラウンドも活かしつつ、お客様の「やりたい」をきちんと形にし、チームや会社にとっても「この人がPMなら安心」と思ってもらえるような、頼れるPMを目指して走っていきたいです。
Q.
エンジニアからPMやマネージャーを目指す方へメッセージをお願いします。
目の前の技術に向き合った経験は、マネージャーになっても必ず武器になります。
キャリアパスについて悩んでいる方にお伝えしたいのは、「目の前の技術に向き合った経験は、マネージャーになっても必ず武器になる」ということです。
私自身、エンジニアからPMへ移行する際、「技術的な現場から離れてしまうのではないか」という不安がありました。しかし実際にやってみると、見積もりの妥当性を判断する際や、トラブルシューティングの際に、エンジニアとしての経験が不可欠であることに気づきました。技術的な裏付けがあるからこそ、メンバーの苦労も理解できますし、お客様に対しても自信を持って提案ができます。社内にもプレイングマネージャーとして、PMをやりながらも技術的な活躍をされている社員の方がたくさんいます。
テックファームには、1on1やOJT制度など、上司とキャリアや悩みごとについて1対1で深く話せる機会が豊富にあります。私自身も上司に相談しながら、自分の適性を見出してきました。「技術を極めるか、マネジメントに進むか」と二項対立で考えすぎず、まずは目の前の仕事に実直に取り組んでみると、自分らしいエンジニア像、そしてPM像が見えてくると思います。


