INTERVIEW
HIROSHI HANABUCHI

独立系SIerのテックファームで自社プロダクトを作る
仮説検証を繰り返し、メンバーと共に成長

プロダクトオーナー
花渕 弘至
2012年中途入社

Q.仕事内容と現在担当しているプロダクトの内容を教えてください。

「プロダクトの戦略に関するすべての意思決定」が仕事

現在は、プロダクト本部という部署で、プロダクトオーナーを担当しています。テックファームは、20年以上の歴史がある独立系のSIerですが、今まで蓄積した技術力やノウハウを駆使して、自社独自のプロダクト開発にも挑戦しています。主なプロダクトとしては、以下のようなものがあります。詳しくは、テックファームのサイトをご覧ください。
https://www.techfirm.co.jp/pas/product.html

・MoL http://www.techfirm.co.jp/product/mol/
・Q-Go! https://www.techfirm.co.jp/product/q-go/
・ee-TaB* https://www.mrt.mirait.co.jp/specialcontents/eetabplus/

私がプロダクトオーナーをしているのは、位置情報を活用したIoTプラットフォーム「MoL」の屋内向けプロダクトです。このプロダクトは、立ち上げ時の約2年前から担当しています。プロダクトのチームは、個性溢れる様々なエンジニアが集まっており、日々苦楽を共にしています。プロダクトオーナーの責務は「プロダクトの戦略に関するすべての意思決定」です。プロダクト自体の方向性、機能、マーケティング、顧客カスタマイズについてなど、ありとあらゆる意思決定が求められます。

Q.どのようにしてIoTプラットフォーム「MoL」は立ち上がったのですか?

何度も何度も心が折れては立て直していた日々

プロダクトが生まれた瞬間は偶然でした。とある案件で、様々な製品を調査していたときに、ビーコン(電波発信装置)が思っていた以上に面白い製品であることに気づきました。調査を進めていくうちに色々な可能性を見出すことができました。

―――「じゃあ、ちょっと作ってみようか」

受託開発事業だけではなく、自社プロダクトを持とうという機運が社内にあったことも後押しして、自然と開発が始まりました。着手した当初は、面白いことができそうだというワクワクした気持ちが強かったです。しかし、これが思った以上にキツイという事に、すぐ気付きました。すべてにおいて、答えがありませんでした。受託開発プロジェクトと自社プロダクト開発は真逆と言えるほど、性質が異なります。受託開発では、お客様が居て、ゴールは見えています。プロダクト開発では、すべて自分で仮説を立てるしかありません。メンバーと共に、様々な仮説検証と試行錯誤を繰り返しました。

しかし、初めて行った展示会は全く受けず、撃沈でした。見向きもされない。何の反応も示してもらえない。そんな展示会は、本当に辛いものでした。そんなときに、誰かが言った「ビーコンを固定するんじゃなく、ビーコンを動かして捉える方が面白いことできそう」。この一言が、このプロダクトのターニングポイントになりました。その一言を軸にして、再び走り出します。「これ良いね」の一言に「我々が歩む道はこっちで良かったんだ!」と喜び合うことも、無反応やネガティブなフィードバックによって自信喪失になることも。何度も何度も心が折れては立て直す日々でした。

Q.立ち上がりから、どのように軌道に乗ったのですか?

「この人たちの為になるプロダクトを作ろう」

最初の顧客を見つけたのも、繰り返しと積み重ねによるものでした。地道な活動を積み重ねた結果、実際に契約が結べたときは、本当にうれしくてしょうがなかったですね。しかし、そこからも苦難は続きました。MoLは、位置情報を取り扱うプロダクトなので、お客様の現場に合わせたカスタマイズを行う必要があります。その際、無線の取り扱いに机上の空論は役に立たないという体験をしました。現場を知らない状態で設計したものは、ほとんど役に立つことがありませんでした。現地現物で何度も機器の位置や角度を細かく調節しては計測を繰り返すといった、地道な作業を積み重ねてきました。その中で、現場を知ることの大切さ、現場のユーザー様との信頼関係の構築が非常に重要であることを学びました。気付いた頃には「この人たちの為になるプロダクトを作ろう」という思いが強くなっていました。

その後は、プロダクトの拡販に向けて、またも地道な活動を続けていくことになります。一見、華々しく見えるプロダクト開発ですが、その舞台裏では非常に泥臭い地道な仕事を乗り越えてきました。時には、ヘルメットを被って現場で働くユーザー様と日々のコミュニケーションを繰り返し、タダでも良いから現場に行かせてくださいと迫ったこともあります。これまでとは全く異なるチャレンジングな取り組みでしたが、それをクリアしたからこそ、お客様にとっての価値に繋がったと信じています。

Q.プロダクト開発の0→1を経て、どのようなことを感じますか?

誰も踏み入れたことのない暗闇に獣道を作る

プロダクト開発は、暗闇の中を歩き続けるようなものです。仮説検証・試行錯誤・一喜一憂を繰り返すということは、誰も踏み入れたことのない暗闇に獣道を作っていくようなものです。我々は、プロダクトの立ち上げ、初めての顧客獲得とステップアップしていくうちに、徐々に暗闇の中を歩く勇気が持てるようになってきました。仮説検証にも慣れ、メンバーと共に成長を感じられるようになってきました。

プロダクト開発というものは、自分たちでプロダクトを「どうとでもできてしまう」が故の苦しさと楽しさがあります。まだまだ、これからも苦難は沢山あると思います。それに、今後は現在行っているプロダクトの充実も大切だけど、新しいプロダクトをどんどん一緒に生み出してくれる人と働きたいですね。今まで誰もやってない世界に足を踏み入れるので、単純に知らない世界を知れる、それが何よりも面白いです。

色々な工場の中や、普段なら立ち入りできない病院の舞台裏、飛行機整備場の中など、絶対にできない経験が沢山できています。知的好奇心を常に刺激されることが楽しいから、これからも続けていきたい。暗闇を歩ける人をドンドン増やして、色々なプロダクトを作っていきたいと考えています。

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