PROJECT 03
NTTドコモ「my daiz」

生活をより便利で豊かにする
AIエージェントサービスの開発

一人一人の行動をAIが学習し、その人にあった情報やサービスをスマホに届けるNTTドコモのサービス「my daiz」。テックファームでは特にスマホに話しかけた際の「音声認識」から「意図解釈」までの部分を担当。約1年に及ぶ、大きなプロジェクトとなった。

PROJECT STORYプロジェクトのストーリー

前身の「しゃべってコンシェル」に続く
AIエージェントサービス
「my daiz」の開発

NTTドコモ様からご依頼いただいた開発案件で、AIエージェントサービス「my daiz(マイデイズ)」のサーバーサイドの開発をお手伝いいたしました。

テックファームは「my daiz」の前身となる、「しゃべってコンシェル」の開発に携わりました。「しゃべってコンシェル」はスマホに話しかけると適した回答をしてくれるサービスです。NTTドコモ様はそれをさらに発展させ、AIを取り入れて、一人一人に合った情報を提供するサービスに進化させようとしていました。「AIのある生活がどのように実現し、私たちの生活はどのように便利になるのか」という点が、とても興味深いプロジェクトでした。

開発に先駆けて、本当にユーザーにとって利便性のあるものなのかを検証するため、助走の段階からNTTドコモ様と一緒に取り組みを行ってきました。時間をかけ、大きな目的に向けて進めていくプロセスにとても魅力を感じました。

2017年の4月ぐらいから徐々に動き出し、2018の春にリリースされたので、丸1年ほどの長期にわたるプロジェクトでした。また、チームの人数は多い時で70人弱の規模にもなりました。

「音声認識」から「意図解釈」までの間で
いかに利便性を高めるか

NTTドコモ様はAIなど、複数の先進的な技術を組み合わせ、サービスを受ける人たちの生活が豊かで便利になることを目指していました。それに対して私たちテックファームが、担当領域の開発においてどこまで貢献できるのかが、我々の課題でした。

音声認識サービスには声を理解してテキスト化する「音声認識」、テキスト化された文章を理解し「この人は何をしたいのだろう」と把握する「意図解釈」、音声で返答する「音声合成」という3つの一連の流れがありますが、このうち「音声認識」から「意図解釈」までの部分が私たちの担当でした。特に「音声認識」と「意図解釈」のインテグレーションにおいて、従来の知見を活かしながら、可用性やパフォーマンスを意識して進めることを重視していました。

また、「my daiz」には従来の「しゃべってコンシェル」にはなかった、ユーザ一人一人に合わせたサービス機能が追加されました。ユーザーがどんな行動をして、どんな場所に行っているかの履歴から、そのユーザーに対して最適な情報を提供する機能です。その部分も意識しながら開発することが重要でした。

コミュニケーションの重要性を痛感した
大型プロジェクト

テックファームにとっても屈指の開発規模を誇る案件でありました。また多くのユーザーが利用するため、社会インフラとしての使命を帯びたサービスでもあるので、プレッシャーもありました。最終的にはお客様が希望するスケジュールに合わせていくことを重要視すると、効率的に進めるべきところと、人海戦術で乗り切るべきポイントが出てきます。そのための整理や関係者への方針の提示・徹底は、難易度が高いと感じることもありました。

また関係者が多いプロジェクトだったこともあり、コミュニケーションがうまくいかない所もありました。最終的な方向は皆同じでも、細かいところでは目線が合わないことなどがそうです。自分の中では優先順位が高くても他の人にとってはそうではなかったり。そのような際にはできるだけ早く関係者同士で整理を行う、ということを繰り返してきました。

チーム内でのコミュニケーションの重要性も感じましたし、お客様との関係性が弱くなっている部分を見逃さないことや、もし見つかったら情報を聞き出してスムーズに進められるようつなぐことを、特に意識していました。これを糧にして、今後お客様から新たな案件をいただいた時に、よりよくプロジェクトを回せると思います。

無事にリリースされた感慨は格別
社会性の高いサービスに携わったことに
喜びとやりがいを感じた

一番うれしかったのは、やっぱりリリースされた時ですね。とても感慨深かったです。関わる人数が70人近くいたので、テックファームの苦労の総量は、自分が感じている大変さの少なくとも70倍はあるんですよ。そして同時に頑張りも70倍か、それ以上だったと感じています。若手社員も多く加わりましたが、彼らが活躍してくれたことは誇りですし、よく頑張ってくれたなと思っています。

「しゃべってコンシェル」の開発で築き上げた信頼が「my daiz」の開発のご依頼につながっているので、今後もお客様とのコミュニケーションを密にとり、あるべきところに着地させながら、一つずつ信頼を積み重ねていければと思います。

とても規模が大きい案件でこれだけの関係者と関わったことで、状況を把握すること、わかりやすく伝達し共有すること、関係を調整することなど、コミュニケーションの重要性はいつも以上に感じました。また、「my daiz」は特に意識しなくてもスマホを使用していれば日常で目に触れるサービスであり、社会性が高いプロジェクトです。年齢を問わずたくさんの人が触れるものに携わることには、非常に意義ややりがいを感じられました。

COMMENT若手社員の声

2018年 中途入社 若手社員
2018年に入社し、「my daiz」プロジェクトにプログラマーとして参加しました。プロジェクトマネージャーが仕事をしっかり管理してくれて、作業を的確に指示してくれたため、個人的にはとても仕事がしやすかったです。自分が書いたプログラムでシステムが問題なく動いているのを見たときは、とても達成感がありました。
2015年 新卒入社 若手社員
新卒の研修の時に自分から「しゃべってコンシェル」プロジェクトに参加したいと希望し、引き続き「my daiz」プロジェクトにも参加しました。大枠の設計から詳細設計まで携わるのは「my daiz」プロジェクトが初めてだったので、とても楽しみにしていたのを覚えています。「しゃべってコンシェル」プロジェクトも「my daiz」プロジェクトも、開発から運用までの様々なプロセスを体験できるので、自分の方向性を見つけるにはとてもいいプロジェクトだと思います。

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